皆さん、LinkedIn(リンクトイン)はご存じですか?おそらくほとんどの方は知ってらっしゃるし、中にはアカウントを持っている方も多いことしょう。
ただ、LinkedInを上手に活用されていらっしゃる方はそれほど多くなないのではないでしょうか?
本ブログでは海外転職の頼りになる武器としてLinkedInを解説していきます。
前半は「LinkedInとは? なぜ海外転職でLinkedInが武器なのか?」
後半はLinkedIn活用で重要な「プロフィールの作成」
を中心について解説します。
実は私もオーストラリアで今働いている会社に応募するときはLinkedInでやりました。経験談として解説します。
LinkedInアカウントをまだ持っていない方、アカウントは持っているけど転職活動にうまく使えていない方に役に立つ記事です。ぜひ最後まで読んでみてください。
簡単に自己紹介させてください。
ハンドルネーム「ノーベル君」と申します。私は日本がバブル経済と呼ばれた1990年代前半、大手電機メーカーに新卒で入社しました。会社への愛が100%のジャパニーズ・ サラリーマンでしたが、30代後半に日本社会とサラリーマン人生で直面する不自由で画一的な価値観の押し付けに毎日ストレス満タン。自分の人生を変えようと、海外移住を決意しました。47歳でオーストラリア移住ビザを取得して、シドニーに家族3人で移住しました。仕事はオーストラリア現地企業でマーケティング担当をやっています。私は、多くの日本人サラリーマンが目指す「出世」は叶いませんでしたが、海外移住して毎日ストレス・フリーをモットー生活しています。海外転職の武器LinkedIn+充実したプロフィールの作成
1.LinkedInとは?
2.なぜLinked Inが海外転職の武器なのか?
3.LinkedInのプロフィールを充実させる方法
4.海外転職に向けLinkedInのネットワークを充実させよう。
1.LinkedIn(リンクトイン)とは?

LinkedInは世界6.9億人が登録するビジネス特化型のSNSで、メンバーが仕事やキャリアに関する情報を取得したり交換する場として利用しています。間違いなく世界最大のビジネスSNSです。2003年にリリースされていて、今はマイクロソフトに買収されていますね。日本でのユーザー数は240万人くらいです。※2020年5月時点。
LinkedInについては以下のYOUTUBEを軽くご覧ください。LinkedIn公式です。☟
1-1.LinkedInはFacebookやInstagramと何が違うの?
よく聞かれる質問です。
FacebookやInstagramはプライベートの生活や考えを発信、シェアします。一方、LinkedInは自分の仕事などビジネスについての発信、シェアするツールだと大まかに理解ください。
もちろん明確な線引きはなくFacebookでビジネス発信、LinkedInで私生活をシェアしてる方も多いです。ビジネスをメインの使い方としたSNSの一つです。
1-2.LinkedInで何を発信、シェアするのか?その目的は?
LinkedInは何を発信、シェアするのか?
第一に、自分のビジネスについてのプロフィールです。ビジネスの履歴書の内容と理解ください。ただし履歴書より少しくだけた形でもOKです。
ビジネスですので卒業大学、キャリアサマリー、資格です。
ボランティア経験、趣味も発信できます。
Linked Inの利用目的は何?
大きく3つあります。
①就職、転職目的
・LinkedInを使って直接企業の求人を探せます。職種別、国別、都市別などの検索可能。
・LinkedInを使って活動している転職エージェントから求人の紹介があります。
②人とのネットワーク/つながりの構築目的
LinkedIn上で人を探し、つながり申請する、友達になる、記事やニュースを投稿するといったことです。人脈ネットワーク構築目的だけにフォーカスすると、Facebookと類似していてFacebookで十分、となってしまいます。
日本では多くの方はこの使い方が主流じゃないでしょうか?
③営業目的
企業や個人事業主が自社LinkedInアカウントを通じて自社、自社製品を紹介、情報発信します。この企業情報発信の中に最近は求人情報が多く含まれています。
この3つの目的をうまく統合して、今やLinkedInは人材マッチングのツールとして世界で定着しました。
1-3.LinkedInはなぜ日本ではそれほど活用されていないのか?
私の私見ですが
・自分のプロフィールをネットに公開することに抵抗が強い。
・LinkedInでは上記3つ(就職・転職、ネットワーク構築、営業)の目的で情報が混載されてるので、単に人のネットワーク作りとしては情報が多すぎる。画面がごちゃごちゃしている。
・日本では転職する人の人数がまだ多くないため、LinkedInのニーズが大きくない。また、日本での転職は企業の採用担当や転職エージェント、つまり人を介在するやりが主流のため、インターネットだけのLinkedInに未だ及び腰である。
・LinkedIn上のプロフィールの正確さを信頼していない。
といったことだと思います。
2.なぜLinked Inが海外転職の武器なのか?

日本ではイマイチ普及していないLinkedInですが、海外では逆です。
海外、特に欧米社会ではLinkedInが就活、転職、採用活動の基本のツールになっています。
2-1.転職したい人がLinkedInで求人を探す場合
海外でビジネスパーソンが転職活動する場合にどうしていると思いますか?
・興味のある会社のLinkedInアカウントを検索し、その会社から求人や求人に関係する情報が出ていないかチェックする。
・業界、職種、国、都市別で検索し自分に合った条件の求人を定期的に探す。
ということをビジネスパーソンたちは常に行っています。
そして気に入った求人を見つけた場合は
LinkedInから自分の履歴書(レジュメ)をファイル添付してApply(応募)します。
このプロセスは超普通でみんなやっています。
2-2.人材・転職エージェントからLinkedIn経由でヘッドハントされる場合
少し不思議と思われるかもしれませんが、LinkedInを経由してTalent Acquisition、Recrutment Consultant、Recruting Expertなどと名乗る人材・転職エージェントから「お友達申請」がきます。
もしくは、「こういうポジションに興味ないですか?」と直接メッセージをもらう場合も少なくありません。
友達としてつながれば、しばしば「こういう業界、職種の求人があるのですが、興味ありませんか」と紹介が来ます。
興味あれば「興味あり、話聞きたい」と返せば求人の詳細が連絡されます。
このケースは企業が人材・転職エージェントに「こういうスキル、経験、報酬で人材を探してほしい」と求人依頼をします。それを受けて人材・転職エージェントが世界中のLinkedIn会員からマッチングをするのです。
個人のLinkedInアカウントは無料で作れますが、LinkedIn社は求人を出したい企業や人材エージェント用に有料アカウントを用意しています。
人材エージェントは有料アカウントに加入しLinkedInを使って採用活動ができるのです。LinkedIn上で細かく様々な検索条件を設定して、求人にマッチしそうな人をガンガン検索しています。
無料アカウント会員は他人のプロフィールを閲覧すると、閲覧された方は誰が閲覧したか、メッセージされますね。しかし、企業や人材エージェントなど有料アカウント会員は足跡を残さずに検索することができます。この時に検索に引っかかるかどうかが運命の分かれ道です。役職、職種、居住地域、転職希望の有無などはもとより、プロフィールを魅力ある内容にアップデートしておきたいところです。
2-3.LinkedInを使えば直接海外企業と転職活動できます
もうお分かりですよね。
あなたはLinkedInを使って、直接世界中の企業の求人を探して応募できます。
人材・転職エージェントは世界中にたくさんあります。LinkedInを使えばその世界中の人材・転職エージェントから求人を紹介してもらえるチャンスが広がります。
本当にそんなにうまくいくの?と疑念を持つ方も多いかも知れません。
海外では沢山の企業、人材・転職エージェント、ビジネスパーソンがLinkedInを使っていて、うまく回っているんです。
LinkedInを使った転職活動の最大のポイントは
LinkedIn内のプロフィールを充実させる。
そして
いろいろな方とビジネスのネットワーク(つながり)を構築しておく。
この二点です。
LinkedInアカウントを持っている方も、プロフィールを充実させていなかったり更新していない方は多いと思います。それではダメです。ぜひプロフィールを充実させてください。
3.LinkedInのプロフィールを充実させる方法

3-1. Linked Inアカウント作成する
まだLinkedInのアカウントをお持ちでない方はLinkedInサインアップページから無料登録してください。
登録方法については以下の動画も参考にご覧ください。アカウントを既にお持ちの方は飛ばしてください。
さー、アカウントが作成できましたらプロフィールです。
3-2. Linked Inプロフィールを作成する

LinkedInのプロフィールぺージは「あなたがどのような人物か」、人々が初めに確認するページになります。
まずは5分程度のプロフィール作成の解説ビデオをご覧ください。☟
プロフィールには、勤務先、役職、キャリアサマリ(職務経歴)、仕事内容 、スキル、学歴などを掲載することができますが、その際、一番気をつけたいのはLinkedIn利用の目的を念頭にプロフィールを作成することです。皆さんはLinkedInを海外転職のための求人情報収集、転職活動が目的です。プロフィールはご自分の履歴書と思って記入しましょう。
(1) 名前
SNSではよくニックネームを利用する場合がありますが、LinkedInはビジネス向けSNSなので、履歴書と同じように、実名を使用します。
(2)言語
英語で書きましょう。海外転職のためにLinkedInを利用するわけですから英語で書きましょう。LinkedInは複数言語でプロフィール作成できる機能がありますので、日本語でも作成できます。ただし英語Firstと思ってください。
別言語でのプロファイル作成は公式HPのヘルプをご覧ください。
(3)プロフィール写真
プロとして信頼を獲得するため、LinkedInのプロフィールには写真掲載が必須です。
・ビジネスパーソンらしく清潔感のある写真
・くだけた服装ではNG
・精悍に見えるまじめな顔で撮った写真
・ピースサインなどの写真もNG
・ペットや子供など自分以外の写真はNG
もしそのような写真が手元にない場合は、そのために改めてプロフィール写真を撮影することをおすすめします。写真により第一印象は大いに変わります。写真の影響力を甘くみてはいけません。
(4) 職業ヘッドライン(職務タイトル/役職)
プロフィールの名前の下にある役職フィールドは「職業ヘッドライン」と呼ばれています。簡潔に記載してください。
LinkedIn情報で人を検索した際には、名前とこのヘッドラインが表示されます。このことからも、プロフィールの中でいかに重要な要素であるか、ご理解いただけるかと思います。
(5) 職務経験/キャリアサマリ
キャリアサマリでは、あなたの人物像、仕事内容、スキル、そして読み手に何を期待するのかを明確に示す必要があります。
履歴書の簡略版と考えてください。
個人ブランディングを高めるため、自分の強みや専門性を証明する資料や資格、社内での実績や表彰を追加しましょう。LinkedInは写真や動画、PDFなどのリッチコンテンツを追加できます。
最後にキャリアサマリには仕事関連の情報だけではなく、人物像をより具体的に伝えるための追加情報、例えばボランティア活動や趣味なども記載することも可能です。この辺は従来の履歴書にはない考え方ですね。
例えば、イラストが得意なためインフォグラフィックスが作成できるといったスキル情報だけでなく、週末にウィンドサーフィンに出かけることや、過去のボランティア活動を記すことで関心を寄せている分野も伝えることができます。
別記事で紹介した海外転職のための英文履歴書の書き方+【失敗しない8つの心得】をぜひ参考にして英語で充実したキャリアサマリーを完成させませんか?
また【簡単図解】英文履歴書の添削をアウトソーシングするやり方を参考にLinkedInのプロフィールの添削をアウトソーシングするのもいいと思います。
4.海外転職に向けLinkedInの人脈ネットワークを充実させよう

簡単に言うと(Facebookの様に)LinkedIn上でお友達ネットワークを広げることです。
イベントやネット上の交流で出会った人と積極的にLinkedIn上でつながりの申請をしましょう。欧米のビジネスパーソンはほぼ間違いなくLinkedInアカウントを持っていますので、名前から検索できます。
いろいろな人とつながるにつれ、あなたも色々な方のプロフィールを目にします。と同時に相手もあなたのプロフィールを見てお互い何をしているのか、どのような経歴なのかを知るのです。
LinkedIn上で求人に応募したり、人材・転職エージェントとやり取りする場合、必ずあなたのつながりネットワークはチェックされます。
人脈ネットワークは得意とする業種のみならず、経営幹部やマスコミや弁護士など多岐に渡ってるほうが信頼感が増します。
欧米人はLinkedIn上で自分のアピールが大変上手です。あなたも負けずにPRしましょう。

今回はLinkedInを使って海外転職活動をする概要とLinkedInプロフィールの作成方法を解説しました。
LinkedInは特にマニュアルがなくても使えると思いますがLinkedInを総合的に理解したい方はLinkedInの解説本をおすすめします。下のAmazonからどうぞ。☟

みなさん、Amazon の電子書籍は知っていますか? 小説、ビジネス書、漫画、雑誌があなたのスマホ、タブレット、PC、Macで読書できます。
Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)という読み放題会員がおススメです。月額980円で本の値段を気にせず、気軽に読書を楽しめます。
まずは30日間の無料体験をしませんか?
AmazonはKindle書籍専用の端末も販売しています。自分もオーストラリアで使っていますが、薄くて軽量、防水で目に優しいバックライトはとても使いやすいです。電池の消耗も少なく約1週間は充電なしで使えますよ。
個人的には足湯をしながらのKindle読書が好きです。以下のKindle端末は読み放題プランKindle Unlimitedが3か月分が入っています。こちらもおススメです。

最後に
自分のプロフィールをよく見せて書いてそれをSNSで公開するLinkedInは日本の商習慣には少しアンマッチと感じます。だから日本で流行っていません。
ですが
LinkedInは海外転職を目指すあなたは絶対に使いこなしたほうがいい武器です。
LinkedInプロフィールが完成したら、別記事「LinkedInでオーストラリア進出の日本企業に直接求人応募する方法」を読んで下さい。LinkedInを使った具体的なオーストラリア転職活動が手に取るように理解できますよ。
もう一点
従来の転職エージェントを経由して海外求人もかなりの数があります。転職エージェントを経由しての転職活動も継続しましょう。
別記事のコロナの今こそやるべき海外移住の備え①【転職エージェントに登録】も役立ちますのでぜひ読んでいただいて転職エージェントに会員登録をしてください。
まとめ
1.LinkedInは世界中のビジネス・パーソンが転職や人脈ネットワークを増やす当り前のツールである。
2.海外転職を目指すあなたはLinkedInをフルに使って世界の求人情報にアクセスしよう。
3.LinkedInのプロフィールをきちんと作成することが一番大事。プロのビジネスパーソンとしてあなたの魅力をしっかり作り込んで公開しよう。
4.LinkedInを作って様々な業界や役職の人たちと繋がろう。海外転職においてあなたの価値が高まります。
5.従来の転職エージェントを介しての海外転職活動も並行してやることでチャンスを広げよう。
いかがでしたか?
今回の記事が皆さんの海外移住の参考に少しでもなれば嬉しいです。
これからも役立つ情報を紹介していきます。
ではまた。
※ぜひ本記事を皆さんのSNSでシェア、拡散いただき、たくさんの方に読んでもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。