皆さんの中にはご自分の子供を海外で教育させたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
子供に日本では経験できない異文化体験や外国語力を身につけたいと思う親心は大変理解します。
子供が母国を離れて、海外でさまざまな経験を通じ、母国とも生活している外国とも違う振る舞いや考え方を持つ子供をサードカルチャーキッズと言います。
サードカルチャーキッズは海外での経験と高い外国語力を持つゆえ、母国に帰国した後、社会へ適応することに苦労するケースが多くあります。
本ブログではグローバル時代によって増加するサードカルチャーキッズについて解説します。
このブログ記事を読んでいただければ、海外生活によって子供たちがサードカルチャーキッズになっていく背景やその課題を理解できます。
海外移住を目指す皆さんにとって海外での子育ては大変興味があり、心配でもあるはずです。
サードカルチャーキッズについては知っていただきたいのでぜひ最後まで読んで下さい。
私は自分の娘がオーストラリア社会に日々馴染んでいくにつれ、将来日本社会に適応することが難しくなるのではと危惧しました。サードカルチャーキッズの問題は私がオーストラリア移住を決めた大きな理由の一つです。
簡単に自己紹介させてください。
ハンドルネーム「ノーベル君」と申します。私は日本がバブル経済と呼ばれた1990年代前半、大手電機メーカーに新卒で入社しました。会社への愛が100%のジャパニーズ・ サラリーマンでしたが、30代後半に日本社会とサラリーマン人生で直面する不自由で画一的な価値観の押し付けに毎日ストレス満タン。自分の人生を変えようと、海外移住を決意しました。47歳でオーストラリア移住ビザを取得して、シドニーに家族3人で移住しました。仕事はオーストラリア現地企業でマーケティング担当をやっています。私は、多くの日本人サラリーマンが目指す「出世」は叶いませんでしたが、海外移住して毎日ストレス・フリーをモットー生活しています。【海外子育て】海外移住の理由:サードカルチャーキッズ問題
目次
- 急増する海外で過ごす子供たち
- サードカルチャーキッズについて
- サードカルチャーキッズの悩み
- サードカルチャーキッズのポテンシャルを発揮させる「ひとりひとりを尊重する社会」へ
- サードカルチャーキッズを理解する書籍紹介
- サードカルチャーキッズ世界の有名人
- 最後に
1.急増する海外で暮らす子供たち

昨今、世界はフラット化し、グローバリズムのうねりの中、世界の人々は母国を離れ、様々な国へ移動し暮らしています。それに伴い、親に付き添って子供たちも海外で暮らしています。
今、この人の流れはコロナウィルス感染の関係で停滞しているかもしれませんが、長期的なトレンドでは変わらないと思います。
日本人の例ですが、2018年の外務省の白書によると海外で生活する子供たちの人数は以下になっています。
これは義務教育期間中の小・中学生の数字ですので、子供となるとこれに高校生が加わります。
海外の在外公館に提出されている在留届をベースに集計しているので、届け出漏れや年度の途中で他国へ引っ越ししたりして重複や削除漏れの場合もあると思います。目安と考えてください。
約8万人の日本人小・中学生、(留学生を除く海外で暮らす)高校生を含めるとおよそ10万人の日本人子女たちが海外で過ごしています。
小学生 | 中学生 | 計 | |
アジア | 23,087 | 8,296 | 31,383 |
北米 | 17,890 | 7,140 | 25,030 |
欧州 | 12,739 | 3,943 | 16,682 |
中東 | 785 | 283 | 1,068 |
中南米 | 1,361 | 486 | 1,847 |
アフリカ | 538 | 151 | 689 |
他 | 1,827 | 725 | 2,552 |
合計 | 58,227 | 21,024 | 79,251 |
この子供たちはもちろん現地で学校に通っています。英語圏の国だと現地公立校の割合が多く、非英語圏の場合は日本語で授業を行う日本人学校が多いと推測します。
これは日本人の子供の場合のみです。世界の国とその人たちに広げると、ものすごい数の子供たちが母国を離れて異国暮らしをしているのです。
その母国を離れて暮らす子供たちは、ものすごい勢いで現地の生活に適応し、新しい生活習慣と語学を習得していきます。
子どもたちの吸収力はものすごく、まるで乾いたスポンジが水を吸い取るように猛スピードです。
2.サードカルチャーキッズとは?

サードカルチャーキッズとは
「両親の国の文化を第一文化、現在生活している国の文化を第二文化とし、この2つの文化の間(はざま)で特定の文化に属することなく独自の生活文化を創造していく子供たち」を指します。
(引用:「サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち」より)
英語でもThird Culture Kids(TCK)そのままで呼ばれます。
日本語にすると「第三文化の子どもたち」です。
またサードカルチャーキッズが大人になると、アダルト・サードカルチャーキッズ (ATCK)といいます。
サードカルチャーキッズの年齢については明確に期されたものはないが、小学1年生(7歳)から高校3年生(18歳)位だとご理解ください。
まさに感受性が高い年代です。
聞きなれない言葉ですので丸暗記で覚えてください。
・7-18歳の間、母国を離れて海外で過ごす子供をサードカルチャーキッズ(TCK)
・サードカルチャーキッズが大人になった人がアダルト・サードカルチャーキッズ(ATCK)です。
サードカルチャーキッズは、決して第三世界と呼ばれることのある発展途上国で育った子どもたちという意味ではありません。
第三文化というのは、1950年代に社会学者が、海外駐在員の社会を表現するにあたり用いた造語です。
親の出身国の文化を第一文化、生活圏である現地(赴任、駐在先等)文化を第二文化としました。母国とも現地のものでもない海外駐在員の独自の生活スタイルを「はざま文化」または「二つの文化の間の文化」とし、「第三文化」と名付けたのです。
そしてこの「はざま文化」の中で育った子どもたちを第三文化の子どもたち、と呼びました。

サードカルチャーキッズは最初、内戦で国を離れなければならない難民の子供や布教活動で世界を転々とする宗教関係者、そして世界中に基地を持ち、軍人とその家族を派遣するアメリカ人の子供が主な対象とされました。
最近では世界中の人々が母国を離れ世界の様々な国で暮らしています。日本もその例外ではなく、サードカルチャーキッズという言葉は日本でも注目されるようになりました。
日本の場合、サードカルチャーキッズに似た言葉に「帰国子女」があります。
学校の入学で「帰国子女枠」など、なんだか高貴なイメージがあるのは私だけでしょうか?
帰国子女とサードカルチャーキッズの違いは?
帰国子女は子供時代を海外で過ごし、異文化経験を通じ外国語力や外国の文化・社会の知識がある子供。
サードカルチャーキッズは異文化経験を通じ外国語力や外国の文化・社会の知識を持つことで母国でもなく、暮らした外国でもない考え方や習慣のある子供。
という定義となります。
似ていますが違いますよね。
サードカルチャーキッズのほうが海外生活による精神面にフォーカスしています。
もう一つ、「バイリンガル」という名称もあります。バイリンガルは2言語以上を使いこなす人のことを言います。
なぜサードカルチャーキッズは高い語学力が考えや振る舞いに影響するのでしょうか?
それは外国語脳になるからです。子供が学校や社会、テレビ、ネットをすべて外国語で暮らしていると、子どもたちは母国語ではなく外国語で考えるようになります。
言語と文化というのは大変関連性が高く、外国語を話すと外国語脳になり、振る舞いも外国語をベースとした行動になります。
皆さんも英語圏から帰国した海外帰国子女が物事をストレートに喋ったり、挨拶や仕草に細やかさが足りないと感じたことはありませんか?
その子達は英語で考える英語脳で行動しているのです。
大人はどうでしょう。私はどんなに英語で生活しても日本語でひとり言をしゃべったり、毎日いろんな事をばっちし日本語で考えています(笑)。
子供と大人では適応力に大きくな差があります。
ではなぜサードカルチャーキッズは暮らしている国の文化にも属さないのでしょうか?
これは母国で暮らした期間、学校、家庭環境、友人関係が強く影響します。
私の娘は小学三年生まで日本で暮らしました。海外移住後、オーストラリアの現地公立校に通い、家の外では英語ですが、家庭では日本語です。家での食事は日本食です。
日本のお笑い番組や漫画も大好きです。友人は日本人もいますが、日本人の友達とも英語で話します。
娘はオーストラリアの暮らしに溶け込んでいますが、白人オーストラリア人の考え、習慣を100%持ってるかとかといえばノーです。
サードカルチャーキッズの強みは何か?
私なりに考えると、
母国を離れて異国で暮らし始めた子供たちは、毎日新しい生活様式、友人、風習、言葉に触れます。
子供たちなりに現地で生きのびるためには、現地に早く適応し馴染まないといけません。
そしてその適応スピードは大人から見るとびっくりするくらい速いです。
その結果、サードカルチャーキッズは以下の点で強みがあります。
1.異文化、異なった環境への早い適応力
2.高い外国語力
3.母国を外から見ることにより、母国への強い望郷と愛国心
4.母国と暮らしている(過去に暮らした)国の文化とその価値観を複数持つ
5.母国と外国を比較しながらしかも順応していくことで、より高い視点で物事を捉え、かつ現地に溶け込む能力
3.サードカルチャーキッズの悩み

一方、長所短所は表裏一体です。「所変われば品変わる」と言うように、場所や環境が変わればサードカルチャーキッズとしての強みが難点と見なされます。
サードカルチャーキッズが日本に帰国したら

日本人サードカルチャーキッズが日本へ帰国したら、
「個人」よりも「集団」を重んじ、謙虚であること、空気を読むことが尊ばれる日本文化の中で、サードカルチャーキッズが海外と同じように振舞えば、うざい、自己中、生意気、変なヤツ、外人などというレッテルが貼られても不思議ではないでしょう。
日本に帰国したサードカルチャーキッズは学校、友人関係、その他社会接点で誰もが様々な戸惑いを経験します。
そしてサードカルチャーキッズは育んだ適応能力、ここ(日本)で生きていかなくてはいけないというサバイバル意識から、カメレオン(何がここでは良いとされ悪いとされるのかを察知し、自分をその状況にあわせていく)のように、はた目にはあたかも適応しているように振舞います。
しかし、心の中では「これは本来の僕/私ではない」という違和感やジレンマを持ち続けます。海外では日本人として認識され、自分も概ね日本人だと思っていたのに、日本帰国すると自分は本当に日本人なのだろうか、と葛藤することもあるかもしれません。
また、サードカルチャーキッズの日本語力はどうしても日本でずっと過ごしてきた同学年の子供と比べて劣ります。
その結果、サードカルチャーキッズは日本で自分が正しい日本語がしゃべれるか不安で、笑われたり変に思われないか気にしてしまい、人前では無口を装うケースも多くあります。
さらに、こういった日本カルチャーを表面上すら受け入れることができず、完全に「拒絶」するサードカルチャーキッズもいます。
こういうキッズたちは遅かれ早かれ再び日本を離れていきます。
アダルト・サードカルチャーキッズへと成長
母国に帰国したアダルト・サードカルチャーキッズは「自分らしさ」を封じたまま子供時代を終え、アダルト・サードカルチャーキッズに成長していきます。
アダルト・サードカルチャーキッズは子供時代と同様、まわりと違う発言や行動をすると問題児扱いされることを避けるために、必死でまわりから受け入れられるよう努力、振る舞います。
しかし段々とそういった自分の心を押し殺した生活が嫌になり、心身疲れてくるケースが多くあります。
「誰も自分を理解しない。。。」「どうせ・・・したって、何もかわらない」と自暴自棄になり、日本の文化や日本人に対してネガティブな感情を強く持ちはじめることもあります。そして自分の殻に閉じこもってしまうのです。
私は日本人のアダルト・サードカルチャーキッズの知人が数人いますが、皆さん、自分が素直に感じたことを封印し長年暮らしているそうです。
そのせいかどうか、私には断言はできませんが、その方々の考え方はかなりひねくれていて、心に大きい闇があると、私は印象を持っています(あくまでも個人的意見です)。このブログを読んでいる方でアダルト・サードカルチャーキッズの方がいらっしゃれば、ごめんなさい。
4.サードカルチャーキッズのポテンシャルを発揮させる「ひとりひとりを尊重する社会」へ

サードカルチャーキッズの問題は「外見の相似・思考の相違」と言います。
外見は白人アメリカ人、でも思考はインド人のクラスメート。
外見はアラブ人、でも思考は日本人の同僚
外見は中国人、でも思考はイギリス人の自分の子供
なんていうサードカルチャーキッズは周りからは分からないけど、世界にたくさんいるのです。
サードカルチャーキッズそのものが悪いわけではありません。サードカルチャーキッズは病気や精神疾患でもありません。
子供時代に海外で経験をすることで、考える視点や思考がまわりの人と違うだけです。
大人になって世界で活躍するアダルト・サードカルチャーキッズは沢山います。本ブログの後半に紹介するオバマ全アメリカ大統領は世界一有名なサードカルチャーキッズではないでしょうか。
ただし、活躍しているアダルト・サードカルチャーキッズは、ひとりひとりを尊重する社会で大人になっていったのではないかと考えます。
「自分の考えが他人と違うから自分は悪い」なんて、アダルト・サードカルチャーキッズが思ったら希望ある未来は持てません。
では日本はどうでしょうか?
個人よりも集団を重んじ、まわりのやり方を強いる同調主義は多くの人をうつ病にさせ、自殺者を生んでいます。サードカルチャーキッズ、アダルト・サードカルチャーキッズの多くも自分の本音を押し隠して日々ストレスを抱えて暮らしていると聞きます。
ひとりひとりを尊重する成熟した国と社会、そして人。これがサードカルチャーキッズの高いポテンシャルを引き出す環境です。
私はサードカルチャーキッズではありませんが、同じような体験をしました。
以前、海外駐在から日本へ帰国した際に、新しい部署で「海外から戻った奴はどいつもノロい」など暴言を頻繁に吐かれました。その都度私は「申し訳ありません、早く皆さんに追いつけるよう、がんばります」と返事していました。しかし内心ではものすごい嫌悪感でいっぱいでした。
なぜ日本人はそこまで他人に同調を求めるのでしょうか?
日本にいる日本人の皆さん、寛容になり「異質な事」「異質な人」を受け入れましょう。
そうすれば、貴重な経験と能力を持つ日本人サードカルチャーキッズはイキイキと日本で活躍できます。
5.サードカルチャーキッズを理解する書籍紹介

サードカルチャーキッズについてご興味を持っていただけたなら、ぜひ紹介する書籍を読んでください。
まずは「サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち」です。
これはサードカルチャーキッズについてのバイブルです。まずこの書籍を最初に読んで下さい。
著者のデビッドCポロックはサードカルチャーキッズの研究を始めた著名なアメリカ人学者で、著書は数多くアメリカ人サードカルチャーキッズの事例を紹介しています。そして日本語翻訳されてる方お二人ですが、一人は自らがアダルト・サードカルチャーキッズ、もう一方はお子さんがサードカルチャーキッズです。非常に日本語訳も素晴らしいものとなっています。
もし、あなたが元帰国子女、アダルト・サードカルチャーキッズでしたら、ぜひ読んでみてください。「わかってくれる人がいるんだ」と心に直接伝わるはずです。
kindle版は残念ながらございません。紙バージョンを読んで下さい。
もう一冊が「<帰国子女>という日本人」です。
前述の「サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち」はアメリカ人が執筆した内容で日本人は著書の中では出てきません。少し日本の状況を知りたい方は「<帰国子女>という日本人」も合わせて読むことをおすすめします。
ステレオタイプに「帰国子女」と扱われるサードカルチャーキッズの現実、悩みを理解できます。
こちらもkindle版は残念ながらございません。紙バージョンを読んで下さい。
6.サードカルチャーキッズ世界の有名人
1. Barack Obama

ご存じMr. 「Yes, We Can」のオバマ前アメリカ大統領。
彼はアメリカ人とケニア人の両親のもとに生まれたハーフ。
子供の頃インドネシアで実母と義父と暮らす。10歳の時に祖父母と暮らすためにハワイに戻ったそうです。複雑な家庭環境だったんですね。
オバマさんがサードカルチャーキッズ(TCK)という言葉を世界に広めた功労者です。
2. Freddie Mercury

Queenの伝説的ボーカリスト、フレディ・マーキュリー。本人はエイズでなくなりましたが、バンド自体はなんと、今も継続しています。
大ヒットした自伝映画ボヘミアンラプソディーの中でも表現されていましたが、彼は17歳でイギリスに渡ったインド移民。
映画では白人から「パキ!」(パキスタン人への総称、差別用語)と呼ばれていました。
3. Gillian Anderson

私が大好きな女優さん、ジリアン・アンダーソン。
ジリアンというよりも「Xファイル」のスカリー捜査官ですね。スカリーの演技観たさ&英語の勉強で毎週TSUTAYAに通い、Xファイルは全制覇しました。
彼女は赤ん坊の時に中米プエルトリコからイギリスに移住、11歳の時にアメリカに再移住しました。
Xファイルではアメリカアクセントですが、最近のネットフリックスのドラマではバリバリにイギリスアクセントで演技しています。
4. Audrey Hepburn

あのオードリー・ヘップバーンもサードカルチャーキッズ。彼女はベルギー生まれのイギリス人。
父親の仕事のため、ヨーロッパを転々と生活。第二次世界大戦中はオランダにてナチスドイツから逃げ生きのびました。
英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、スペイン語、イタリア語が話せたそうです。さすが大女優。
まとめ
1.グローバル化に伴い、母国を離れ、両親と海外で暮らす子供は年々増加している。
2.サードカルチャーキッズは母国とも生活する外国とも違う考えや習慣(第三の文化)を持つ子どもたち。
3.サードカルチャーキッズは母国へ帰国すると自分が異端児だと考え、まわりに適応するために自分の素直な考えを封印するケースが多い。
アダルト・サードカルチャーキッズは自分の殻に閉じこもり、「誰も理解してくれない」と心身の不調に悩む場合もある。
4.サードカルチャーキッズの問題は「外見の相似・思考の相違」から生じること。寛容でひとりひとりを尊重する社会がサードカルチャーキッズの持つポテンシャルを伸ばす。
5.著書「サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち」はサードカルチャーキッズを本格的に取り上げられたバイブル的良書。
6.さまざまな分野でサードカルチャーキッズは世界で活躍している。
7.最後に
サードカルチャーキッズの話に夢中になって執筆してしまい、自分の海外移住の理由を説明し忘れました。
今回取り上げたサードカルチャーキッズの話は私が海外移住を決めた理由の一つでした。
私の娘は小学校3年生でオーストラリアに来て、オーストラリア現地の公立校に通いました。最初は戸惑い、悩みながらも毎日小学校に通い、友人や言葉、習慣などに適応していきました。親としてはうれしく、とても頼もしかったのです。
そんな娘の成長と合わせて、彼女が日本に帰国して日本の画一的な価値観や押しつけのルールに適応できるか悩みがありました。
親としてそんな日本に娘を戻していいのだろうか、、、
日本に帰国するタイミングも何度かあったのですが、娘が日本よりオーストラリアでの生活を希望したということもあり、娘が納得するまでオーストラリアにいることにしました。
将来彼女が日本の大学に通う、日本の企業で働く、それは娘の選択です。
決して親の都合で無理やり日本へ帰国させて、自分が「異端児」と思ったり、自らの過去や日本に帰国したことを後悔させたくなかったのです。
サードカルチャーキッズというのは異文化適応力に強く、外国語力、高い視点で物事を見れる経験と能力がある子供たちです。
そして「祖国」という帰る場所がある、そういう恵まれた子供ということも付け加えられるでしょう。
そんな機会に恵まれたサードカルチャーキッズがもっともっと世界に増え、新しい社会を切り開いてくれることを祈念して、本記事を終えたいと思います。
そんな機会に恵まれたサードカルチャーキッズがもっともっと世界に増え、新しい社会を切り開いてくれることを祈念して、本記事を終えたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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いかがでしたか?
今回の記事が皆さんの海外移住の参考に少しでもなれば嬉しいです。
これからも役立つ情報を紹介していきます。
ではまた。
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