【海外子育て】オーストラリアの教育制度ズバリ解説


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以下のようなお問い合わせを頂きました。

Q:ノーベル君、質問があります。
私と妻は38歳。現在小学校2年の息子と幼稚園の娘がいます
海外、特にオーストラリアで教育を受けさせたいと思っており、海外移住を日本で計画中です。
オーストラリアの教育制度について知りたいのですが、州によって異なるらしく、よく理解できません。ぜひ解説いただけますか? 
また、コロナの影響でオーストラリアは移住ビザの発行を停止していると聞きました。
すぐにはオーストラリア移住が難しそうなので、移住するまでの間に子供の英語力をできるだけ上げたいと考えています。
おすすめの子供向けの英会話学習法があればアドバイスください。
ITプログラマー@名古屋

ご質問ありがとうございます。

オーストラリアの教育制度と子供向け英語学習法についてですね。

この方の様に子供を(又は未来の子供)を海外で育てたいと思う方は多いのではないでしょうか?

でも、海外の学校の仕組みがどうなっているのか?、日本とどう違うのか?、あなたのお子さんが新しい環境にどのくらいの期間で適応できるかなど、海外での子育ては心配な点も多いと思います。

海外での子育てを考える際に、まずその国の教育制度を正しく理解するといいと思います。

木を見て森を見ずという言葉がある通り、「どこのエリアのどの学校がいいらしい」、とか細かく調べる前にまずはその国の教育制度を理解しましょう。

本記事ではオーストラリアの教育制度、特に保育園から小学校~高校までについてわかりやすく解説しますので、最後まで読んで下さい。

(一部の方を除き)皆さんは日本の教育制度で育ったと思いますので、日本の制度と対比して読んでいただくとわかりやすいです。

私は大してオーストラリアの教育制度を理解しないままオーストラリアに引っ越しました。

最初に教育制度を理解しておけばもっと子供への学校の選択肢があったかも、と振り返ります。

本ブログ後半はあなた方家族の海外移住に向け、日本国内でできる子供の英語学習法を紹介します。

簡単に自己紹介させてください。

ハンドルネーム「ノーベル君」と申します。私は日本がバブル経済と呼ばれた1990年代前半、大手電機メーカーに新卒で入社しました。

会社への愛が100%のジャパニーズ・ サラリーマンでしたが、30代後半に日本社会とサラリーマン人生で直面する不自由で画一的な価値観の押し付けに毎日ストレス満タン。

自分の人生を変えようと、海外移住を決意しました。47歳でオーストラリア移住ビザを取得して、シドニーに家族3人で移住しました。仕事はオーストラリア現地企業でマーケティング担当をやっています。

私は、多くの日本人サラリーマンが目指す「出世」は叶いませんでしたが、海外移住して毎日ストレス・フリーをモットー生活しています。

【海外子育て】オーストラリアの教育制度についてズバリ簡単解説

記事目次

1.オーストラリアの教育制度概要

 1-1. 教育制度
 1-2.学校の種類
 1-3.保育園
 1-4.キンディー
 1-5.プライマリー・スクール
 1-6.ハイ・スクール
 1-7.インターナショナル・スクール

2.日本で今すぐ始めたいキッズ英語学習法

 2-1.キッズ英会話スクール
 2-2.オンライン・キッズ英会話
 2-3.英語アニメ

1.オーストラリアの教育制度概要

異なる文化・言語を持つ人びとが暮らすオーストラリアでは、個性や自主性を尊重する教育が主流です。教育制度の面でも選択肢が多く、子どもの成長に合わせた最適な「学び」を選んでいきます。

連邦国家、つまり各州の独自性を尊重しながら連邦政府が国政を行うるオーストラリアでは、教育制度や制度の呼び名は州ごとに異なる場合があります。

まずは「州によって教育制度が異なることがある」ということを理解してください。

ただ基本的な教育制度はオーストラリア共通です。今回はシドニーがあるニューサウスウェルス(NSW)州をベースに説明します。

1-1.教育制度

NSW州の高校卒業までの教育制度は、就学前教育準備教育(通称キンディー)初等教育(プライマリー・スクール)中等教育(ハイ・スクール)に分かれます。

・就学前教育=保育園
・準備教育(通称キンディー)=幼稚園
・プライマリー・スクール=小学校
・ハイ・スクール=中学校及び高等学校

と考えてください。

オーストラリアでは日本のように中学校、高校で区切られていません。すべて中高一貫と理解ください。

プライマリー・スクールの1年生/Year1(イヤー1)からハイ・スクールの終了のYear 12(イヤー12)までの12年間を通して「イヤー○」と呼びます。

義務教育期間はイヤー1からイヤー10までです。

学期はタームと呼ばれ、4ターム制です。

新学期は夏休み明けの1月末頃から始まります。

以下に2020年のターム(学期)日程を紹介します。州によって若干日程が違うことがありますので、Googleで「○○State School calendar 2020」などで検索すれば週ごとの学期予定が確認できます。

また私立学校は独自の学期を組んでいるところがあります。

以下のスクールスケジュールをご覧ください。日本と季節が逆なので少し変な感じかもしれません。

2020年 NSW州東部公立学校学期 スケジュール

ターム1(1学期)1月28日~4月9日
秋休み
ターム2(2学期)4月27日~7月3日
冬休み
ターム3(3学期)7月20日~9月25日
春休み
ターム4(4学期)10月12日~12月18日
夏休み

1-2.学校の種類

学校は公立校(パブリック・スクール)私立校(プライベート・スクール)に大きく分かれています。公立校は基本的には、住所によって通う学校が決まる学区(キャッチメントエリア/Catchment Area)制を採用しています。

公立をお考えであればこの「キャッチメントエリア/Catchment Area」はよく使う単語です。

このキャッチメントエリア/Catchment Areaは就学児童の人口増減や学校の受け入れキャパシティ、州の方針によって毎年更新されます。

就学予定の子供がいる家庭には、10月くらいに州政府から就学する学校の案内が郵送されます。

「うちの子はあのプライマリー・スクールに行くのだろうなー」と思っていたら突然州政府がその学校のキャッチメント・エリアを変更して隣の学校になったりすることも少なくありません。注意が必要です。

私立校には、男子校、女子校、宗教が母体の学校(カトリックなど)、母国のカリキュラムと母国語を使って教育を実施するインターナショナル・スクール(日本人学校など)など、さまざまな種類があります。

最初、公立に通ってて途中から私立に変わったり、その逆もオーストラリアでは普通にOKです。

公立、私立何が違うか
・(日本と同様に)私立は指導内容が手厚く、通う子供の育ちの良さが感じられます。
・公立は校舎がプレハブですが、私立は校舎がレンガ造りで立派です。
・学費が全然違います。公立は永住権保持者は無料。私立はプライマリー・スクールが約100~150万円/年、ハイスクールは約250~350万円/年くらいです。
・つまり親の年収が違います。

私の子供は公立です。

しょうがない。

入学を決める前に実際にその学校の雰囲気を知りたい場合は、オープン・デーやスクール・ツアーと呼ばれる学校見学説明会があります。公立校、私立校を問わず、1年間に複数回開催されるので、校風や設備などを知るのに役に立ちます。

スケジュールは各学校によって異なるため、各学校のWebサイトやE-mailで直接問い合わせてみましょう。(今年はコロナの影響で、オンラインなど例年とは異なったやり方と理解ください)

1-3.保育園

就学前の教育には大きくデイ・ケア・センター(Day Care Centre)とプリスクール(Pre-School)に分かれます。

デイ・ケア・センター

対象は新生児から就学前までの間、預けられる時間帯は一般的に午前8時~午後6時。年末年始を除いて、年間48週以上オープンしています。

主に両親が共稼ぎの家族の多くが利用しています。

プレスクール

対象は3歳から就学前まで。預けられる時間帯は午前9時~午後3時。学校と同じように4学期制で、夏休みなどのスクール・ホリデーがある。

プレスクールは早い段階から学校形式で集団生活に慣れさせたい、比較的金銭的に余裕のある保護者の子どもが多いです。

住んでいる地域にある施設の空き状況やサービスの種類などは政府が運営するウェブサイト「MyChild」(Web: www.mychild.gov.au)で検索可能です。

1-4.キンディー

プライマリー・スクール入学の前年、5歳になったらキンディーに通います。

日本の幼稚園とお考え下さい。1年間です。一般的に翌年通うプライマリー・スクールの建屋に併設されています。

キンディーでは遊んだり、楽しい時間を過ごしつつ読み書きや算数の基礎が学べるような内容となっています。

NSW州ではキンディーは義務教育ではなく、任意です。

一方クイーンズランド州では義務教育となっています。

1-5.プライマリー・スクール

プライマリー・スクールは日本の小学校に相当し、就学年齢は、その年の7月31日までに6歳になる子どもが、同年に始まるイヤー1に入学します。

ただ、オーストラリアでは保護者が入学時期を決めることも可能で、早めることはできませんが、子どもの状態によって、遅らせることができるます。

発育の状況という場合もあれば、外国人の子供の場合、英語のレベルが理由で1学年遅らせることもあります。

プライマリー・スクールはイヤー1からイヤー6の6年間です。

プライマリー・スクールで学ぶ主要な教科は、英語(English)、算数(Mathematics)、理科と技術(Science and Technology)、創造芸術(Creative Arts)、社会と環境(Human Society and its Environment、略称:HSIE)、心身発育と保健体育(Personal Development, Health and Physical Education、略称:PDHPE)の6つです。

1-6.ハイ・スクール

ハイ・スクールは、日本の中学校・高校に相当します。イヤーで言いますとイヤー7から12まで。イヤー10の修了時には義務教育修了証明書(RoSA)が交付されます。

私立校ではもちろんのこと、公立校でも生徒のニーズや関心に合わせた学校があり、例えば、芸術系(Creative and Performing Arts High School)、技術系(Technology High School)、スポーツ系(Sports High School)ハイ・スクールもあります。NSW Educationのウェブサイト内(Web: https://education.nsw.gov.au)にある「School Finder」からこうした学校を探すことが可能です。

また公立のハイ・スクールの選択肢には、セレクティブ・スクール制度を使って学区(キャッチメントエリア)を超えて越境入学することもできます。

(説明が難しいのですが)各公立ハイ・スクールはそれぞれセレクティブ・スクールという優秀な生徒をその学校の学区を越えて受け入れる枠を持っています。

同じハイ・スクールなのですが、セレクティブ・スクールは通常の入学枠のスクールとは別運営になっています。

日本でいう進学クラスの拡大版ですね。

セレクティブ・スクールに入学するためには選考試験に合格することが必要となります。

就学前教育から中等教育までオーストラリアの教育制度を紹介しましたが、以下のまとめた表がわかりやすいと思います。☟文字小さいのでPDFもあります。

1-7.インターナショナル・スクール

最後にインターナショナル・スクールについて軽く触れます。

日本ではインターナショナル・スクールと言えば英語圏(イギリス系、アメリカ系)の学校を思い浮かべる方が多いかと思いますが、ウィキペディアには以下の通り定義しています。

インターナショナル・スクール(英語: International school)あるいは国際学校(こくさいがっこう)とは、主に外国人子弟を対象にその所在する国や地域の教育システムに基づいて就学前・初等・中等教育を施す学校。

ウィキペディア

とあります。

シドニーにも日本人学校、韓国人学校、中国人学校、フランス人学校、ロシア人学校、ドイツ人学校などたくさんのインターナショナルスクールがあります。

インターナショナル・スクールはその出身国の教育制度を踏襲していて、学期はオーストラリアのものとは異なり、母国のスケジュールで運営されます。授業の言語は母国語です。

シドニー日本人学校の場合、文科省のカリキュラムに則って運営され、授業は日本語、日本の教科書を使います。学期は4月から始まります。先生は日本から駐在で教鞭を執っています。

日本人学校はキンディーから中学校までです。(オーストラリアには中学校という定義がないのでハイ・スクールの途中まで、という表現が正しいと思います。)

中学を卒業した日本人学校の生徒はその後、オーストラリアの現地ハイ・スクールに編入するか、日本に帰国して日本の高校に通うことになります。

シドニー日本人国際学校https://www.sjis.nsw.edu.au/ja/

2.日本で今すぐ始めたいキッズ英語学習法

コロナが終息してあなたが海外へ移住し、海外で子育てをするまでの間、いかにしてお子さんの英語力を向上させるか、とても大切ですね。

当り前の当り前ですが、お子さんの英語レベルが高ければ海外移住後に早く現地生活に適応できます。

私のおすすめは、お子さんに毎日英語学習してもらうことです

どうやって毎日英語に触れるかですが、

  • 土日など休日にキッズ英会話スクールに通う
  • 平日はオンライン英会話レッスンを毎日受講する
  • テレビの時間は英語アニメ番組を観る

この3つです。

都会暮らし、田舎暮らし、共稼ぎだったり、お爺ちゃんおばあちゃんと同居だったり皆さんのライフスタイルは千差万別ですが、なんとしてもお子さんが毎日30分以上英語に触れられるよう工夫してください

2-1.キッズ英会話スクール:NOVAキッズ

英語ネイティブの先生とのリアルなコミュニケーションができる英語環境はお子さんに絶対必要です。

ご自宅の周りに英会話スクールがあればそちらでも構わないと思いますので相談されてはいかがでしょうか?

大手のスクールで子供向け英会話でしたら、特におすすめはNOVAです。

駅前にあり気軽に通える英会話スクールかつ、子供向けのカリキュラム「NOVA Kids」があるのでお子さんにはNOVAがBESTです。

値段も手頃なところもありがたいです。

私の娘は個人経営のスクールとNOVAに両方通いました。

ぜひ以下のバナーからNOVAの無料体験を試しませんか?☟

さて、NOVAですがずいぶん前ですが経営陣が変わりました。新しい経営陣のもとで現在のNOVAは明瞭会計で無理な入会勧誘もしませんので安心して通えます。

2-2.キッズオンライン英会話:QQ Kids

時間がない平日はオンライン英会話を最低1コマ(25分)お子さんに受講させることをおすすめします。1レッスン500円以下なこともオンラインの魅力ですね。

子供向けオンライン英会話ではQQイングリッシュの子供向けカリキュラムQQ Kidsが一番いいと思います。

理由は2つです。

・子供向けに特化したクオリティの高い英会話カリキュラムであること

・しっかりとトレーニングを受けたフィリピン人講師であること

なぜフィリピン人講師がいいかと言うと、

フィリピンの方は
・大家族で小さいときから弟、妹、甥、姪の子守をしていて子供の扱いが上手い。
・そもそもフィリピン社会は子供に寛容で子供にやさしい。
・(個人的意見ですが)フィリピン人講師はビジネス英語を指導するより子供向け英語レッスンが向いていて、とても子供への教え方が上手い

低料金なオンライン英会話では他にDMM英会話とレアジョブ英会話がありますが、子供向けのカリキュラムがないこと、DMMはフィリピン以外の先生が多いことから、QQイングリッシュが子供向けオンライン英会話では一番です。

以下のバナーからQQイングリッシュの体験レッスンを早速予約してみませんか?☟

別記事の【英語でテレワーク】失敗しないためのスキル+オンライン英会話活用法でオンライン英会話(QQイングリッシュ、レアジョブ英会話、DMM英会話)を紹介していますので参考までに読んでください。

大人でしたら、3スクールどこでもいいと思いますが、子供向けならQQイングリッシュが一番いいです

2-3.英語アニメ:Hulu

子供にとって動画、特にアニメ鑑賞は勉強というよりも遊びに近いと思います。

ぜひご自宅ではお子さんにパソコンやiPadで英語アニメを観てもらって英語に慣れてもらいましょう。

動画ストリーミングはアマゾン、Unext、ネットフリックスやHuluなどいろいろありますが英語学習にはHuluがおすすめです。

理由は以前の別記事で紹介しましたが、Huluは英語動画に英語字幕をつけて視聴できます。

お父さんお母さんも一緒に見れば一石二鳥です。

Huluは2週間の無料視聴体験があります。以下のバナーからぜひ英語アニメを試してみませんか?

Hulu

その別記事「海外移住の英語学習②【シャドーイング方法とオススメ動画配信サービス】」大人向けのHuluを使った効果的な英語学習もぜひ参考に読んでください。

私の場合は土曜に家族で英会話学校に通い、自宅では子供は英語アニメ番組を、私は海外ドラマをDVDで観ていました。

今、あなたは恵まれています。当時はオンライン英会話とストリーミング動画視聴はありませんでした。

紹介したNOVAキッズ、QQキッズ、英語アニメの3つを組み合わせてお子さんを英語漬けにしてはいかがでしょうか?

英語とは別ですが、日本の学校の勉強も大切です。日本の教育は「詰め込み学習」とか「丸暗記」など悪く言われることもありますが、オーストラリアと比べ日本の学習内容はレベルが濃く、日本の生徒の学習能力は高いです。

日本の子供は学習への意識や集団の規律も高いので、日本にいるうちに学校の勉強を一生懸命やることは海外移住後にもプラスに活きてきます。

まとめ

今回オーストラリアの教育制度について解説しました。

NSW州の高校卒業までの教育制度は、就学前教育、準備教育(通称キンディー)、初等教育(プライマリー・スクール)、中等教育(ハイ・スクール)に分かれ、子供の個性を重視した内容になっています。

・海外子育ての視点ではこのオーストラリアの教育制度をまず理解してから、実際に海外移住して暮らす州、そして都市の学校情報を入手することが大切です。

・海外移住するまでの間はお子さんに英語をできるだけ習得してもらえるよう、毎日英語に触れる環境を作ってください。 おすすめはNOVAキッズ、QQ Kids、Huluの英語アニメです。

Hulu

いかがでしたか?

今回の記事が皆さんの海外移住の参考に少しでもなれば嬉しいです。

これからも役立つ情報を紹介していきます。

ではまた。

※ぜひ本記事を皆さんのSNSでシェア、拡散いただき、たくさんの方に読んでもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。