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こんにちは。今日も「ノーベル君のオーストラリア移住ブログ」を読んでいただき、ありがとうございます。
2020年12月も後半になり、今年世界はコロナ一色でしたね。日本でも多くの方がコロナの影響を大きく受けたことともいます。
日本では毎日ニュースで日本国内の感染拡大を報道しており、気持ちが暗くなっていませんか?
今回は日本のコロナ感染状況と対策について、海外からの目線で気になるポイントを解説します。ブログテーマとは少し違いますが、ご興味あればぜひ最後まで読んで下さい。
簡単に自己紹介させてください。
ハンドルネーム「ノーベル君」と申します。私は日本がバブル経済と呼ばれた1990年代前半、大手電機メーカーに新卒で入社しました。会社への愛が100%のジャパニーズ・ サラリーマンでしたが、30代後半に日本社会とサラリーマン人生で直面する不自由で画一的な価値観の押し付けに毎日ストレス満タン。自分の人生を変えようと、海外移住を決意しました。47歳でオーストラリア移住ビザを取得して、シドニーに家族3人で移住しました。仕事はオーストラリア現地企業でマーケティング担当をやっています。私は、多くの日本人サラリーマンが目指す「出世」は叶いませんでしたが、海外移住して毎日ストレス・フリーをモットー生活しています。海外から眺める【日本のコロナ感染対策】少し変(ヘン)じゃない?
記事目次
1.日本人はコロナ優等生
2.日本の残念なコロナ感染対策
3.日本企業のユニークなコロナ感染対策
1.日本人はコロナ優等生

2020年12月16日の日本のコロナ感染者数は累計184,042名、新規感染者2,172、死亡者2,688名、累積感染者数で日本はは世界で46番目です。米、ヨーロッパなど含む先進国の中では低い数字です。さらに日本は人口100万人あたりの感染者数が1,457名と世界で144位の位置まで下がります。144位ですよ、すごく少なくないですか?
参考にしたデータソースはWORLDOMETERです。
確かに現在、日本では感染者が増加していますが、経済規模や人口比で考えると感染者数は相対的に低いと言えます。
なぜ日本は感染が少ないかですが、私はわかりません。BCG予防接種したからだとか、アジア系の人は体質が違うという説などいろいろあります。キムチを食べているからコロナに強いのだという国もあります。笑
ただ、日本国内外で暮らしてきた私の経験として、日本人の習慣や振る舞いに海外と差があることは強く感じます。具体的に言いますと
挨拶


外国、特に欧米では握手は基本です。親しい友人や家族とはハグや、頬と頬をつける「チークキス」が頻繁に行われています。
代わって日本では他人とは触れ合わず、1m~1.5m空けたお辞儀が基本ですよね。
会話距離

人と話す際の距離/ソーシャルディスタンスが違います。一般に日本人は1m~1.2mは距離を置いて話すのではないでしょうか。1m以内に入ってくると「近いよー」と感じるます。
海外では会話の距離は立ち話なんかでは50cmくらいです。
ツバはお互いに飛びまくってます。
パン食/ご飯食


パン食とご飯食では感染リスクは大きく変わると思います。多くの国はパンが主食で殆どの場合、手で食べます。手袋をしたり、コップやフォーク/ナイフを持つ度に途中で手を消毒してパンを食べる人はほぼいません。手から感染する一番のタッチポイントはパンだと私は思います。ご飯食はおにぎりを除き、箸とスプーンを使い感染リスクを下げています。
ただし、日本で手で食べることが無いかというとそうではありません。おにぎり、トースト、サンドイッチ、枝豆、フライドポテト、ポテチ/おせんべいなど手からのリスクはあります。ただ頻度ということでは外国より少ないでしょう。
インドは感染被害が甚大ですが、インド人はカレーをナンかライスと一緒に手で食べるのが主流です。
インドの不浄の左手も感染症という面では影響もあるかもしれません。
マスク、手洗い、うがい



コロナ前から日本人は普段からマスク、手洗い、うがいする国民として有名です。コロナ前は外国人が日本に旅行すると、日本人はみんなマスクして歩いてる、日本人は病人だ、と冷笑することもありました。今じゃ、日本のマスク習慣はWHOも称賛です。
日本人自体が感染に強いかどうかはわかりませんが、挨拶、会話距離、主食、マスク・手洗い・うがいなど日本人の習慣は感染リスクを他国より下げているのではないかと私は強く思います。
核家族と拡大家族

家族についての考え方もコロナ感染に影響していると思います。
日本は核家族化が進んでいます。また大家族であっても家という単位で家族を考え、定義します。
海外の場合、拡大家族(Extended family)という概念がある国が少なくありません。これは世帯が違えども兄弟、親戚は一つの家族という考え方です。拡大家族間で日用品、衣服、食料などいろいろなものをシェアし、お金まで貸し借り、贈与もします。週末は必ず親戚一同で食事をする習慣がある家庭は多く、平日でも交流が活発です。
この日本の核家族/大家族と海外の拡大家族の違いがコロナ感染に影響するかですが、核家族/大家族であれば感染は少なくとも世帯単位で考えられます。4人家族であれば感染リスクが高い濃厚接触者は最大4人です。
しかし拡大家族の場合は週末の食事で一挙に濃厚接触者が数十人増加します。
この家族の在り方は日本のコロナ感染が比較的に抑えられていることに関係してるいのではないでしょうか。
しかし感染に繋がりやすい他国にはない日本独特なこともあります。
・満員電車
以下3つは中国、韓国も同様の感染リスク大の食習慣です。
・酒のお酌
・大皿料理や鍋のつつき合い
・はしご酒
この4つは控えましょう!
日本の残念なコロナ感染対策

世界的に見ると日本は他国と比べ感染拡大を押さえ込んでいますが、アジアという視点では状況が変わり、高い感染国となります。
参考までに以下のNNA社の統計を見てください。アジアの中では日本の感染者数はインドネシア、フィリピンに次いで3番目の高さです。

この章では日本の感染対策で先進国とは思えない残念な点を独断と偏見で解説します。
残念1.優先順位が不明瞭
これは日本にいる皆さんは痛感されていると思いますGoToトラベル、GoToイートがいい例です。ステイ・ホームしろといいながら、旅行と外食に公金を出す、この矛盾は優先順位が不透明な事が起源です。
感染防止対策と景気対策の2つをスピーディーに切り替えればいいのですが、対策切り替えに時間がかかり、結果この2つの対策が同時進行で進んでしまいました。
Go-To以外にも優先順位の不明瞭さは医療が挙げられます。「医療崩壊」「医療崩壊」とみんな口酸っぱく言っているにも関わらず、何の患者を優先させる方針が全くありません。患者を優先順位つけるのは病院の判断に任されています。来る患者みんな受けてたらそりゃパンクしますよ。当然議論はされているのですが、決められず、結論が先送りなのだそうです。
海外からの日本到着者への移動制限や隔離も海外から見ると先進国とは思えない優先順位不在の状況でした。最初ウィルスは海外から入ってくるのだから水際対策が最大の優先のはずでしたが、実行できませんでした。
今年の3月、4月に何人か知人がオーストラリアから日本へ帰国しましたが、通常の検疫チェック(体調に異常があったら申告してください)しかなく、電車で帰宅した人もいました。
残念2. スピード
日本政府の意思決定スピードは従来から比べると超特急に早いです。が、他国と比べると遅いと言わざるを得ませんです。なぜ、緊急なことを根回しに時間をかけず独断で首相、大臣、知事が決めないのか。自民党の派閥党首など爺さんはほっとけばいいのに。
私が一番大変興味深かったのが、緊急事態宣言です。日本政府が緊急事態宣言を出すにあたって、4~5日前から宣言を出す、出すと報道され、政治家も言葉を漏らしだし、ついには閣議決定で緊急事態宣言を翌日出すことが決まりました。
えーっ!イマ出さんのかい???
緊急事態なのに緊急でなかったのが残念でした。
またNHKのニュースで、霞が関の厚労省、国交省、観光庁の方々はコロナとGo-To対応で毎日徹夜だと言っていました。なぜそんなに多くの人と時間が必要なのか?決める手続きと根回しの多さとしか考えられません。
オーストラリアの役人がコロナで徹夜してるなんて聞いたことないです。
安倍さんの辞任はスパッとスピーディーだったことが妙に際立った気がします。
残念3.決められない
出た!日本のお家芸ですね。
小池都知事がニコニコしながら「それは国がお決めになることですから、、、」と嫌味を言う記者会見をたくさん見ます。どこの管轄で、誰が決めるのかは決まってるのでしょうから、その人が素早く決めるだけです。
行政の縦割りと都道府県が多すぎるのも「決められない」を助長しています。きめ細かな行政サービスのための細かくメッシュを切った運用はいいことですが、いざというとき小舟の船頭ばかりで、迅速に機能性がないことが露呈しました。
残念4.法制度
田原総一朗がコロナは戦後最大の事件だと言っていました。にも関わらず、国が法に則って地方自治体、国民を統制できないのはなぜでしょうか? 今の時代に大政翼賛会や憲兵など戦中の言論統制や思想強制を心配する人はいるんでしょうか?近代の民主主義かつ法治国家では戦前に戻ることなどあり得ないですよね。
当面は国民への行動自粛のお願いと法律の拡大解釈で対応するしか無いでしょう。憲法9条改正も大事だと思いますが、国民の生命が危ぶまれる今回のような有事の法制度も数年以内には作らないとですね。
残念5.風評とマスコミ
これも日本のお家芸です、陰湿ないじめ。
コロナ感染者を見舞うのではなく村八分にし、海外からの帰国者を中傷し、自粛警察と称して営業中の商店をネットでさらし者にする人たちがで溢れています。
近所や職場の目を気にし、引っ越し、退職した方もいるそうですね。
私が嫌いな日本人のダークサイドね。
こういうのは簡単に改善しないし、実に残念です。
また、連日マスコミ、ワイドショーはズーっとコロナばかりです。社会を暗くする番組をがんばって作り、国民はそれを好んで観ている状況です。
ネガティブな情報流し日本国民を不安にする一種の思想統制プロパガンダです。
日本企業のユニークなコロナ感染対策

日本の企業がやっているコロナへの対応は海外の企業と少し違います。二つほど感じます。
一つ目は私生活について会社が社員に通達を出しているそうです。
例えば、「飲み会するな」とか「旅行するな」とかです。政府や自治体が言うのは分かりますが、会社が社員の私生活についての箸の上げ下げを指導するのは日本の会社独特だなーと思います。
社員を家族のように心配しているのか、はたまたコロナに掛かられると仕事が遅れ、迷惑だからなのかどうかは分かりません。(笑)
二つ目が多くの日本の企業は(持病の方、妊婦除く)社員に出社を強要していることです。
電車がガラガラならいいと思いますが、多くの人は混雑した電車に乗って職場に向かいます。私は「みんな会社には歯向かえないんだなー」とつくづく感じます。ボーナス減らされてるのに、なんで這ってでも職場に行くのでしょうか?「嫌です」というのもこのコロナ禍では許されるのではないでしょうか。
まとめ
今回は「海外から眺める【日本のコロナ感染対策】少し変(ヘン)じゃない?」と題して前半は先進国のなかで日本がコロナ感染を抑えており、コロナ対策に効果的な日本人の習慣や行動様式を、後半は反対に今回のコロナで露呈した日本の残念な事について徒然に書いてみました。
日本はコロナの感染を抑えています。しかし戦略的に抑えたというよりも偶然そうなっていると感じざるを得ません。
優先順位をつけてスピーディーに決める。これができれば大丈夫。期待しています!
今回はオーストラリアのネタは含みませんでした。オーストラリアのコロナ感染状況は近々報告します。
いかがでしたか?
今回の記事が皆さんの海外移住の参考に少しでもなれば嬉しいです。
これからも役立つ情報を紹介していきます。
ではまた。
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