【オーストラリアから見た東京2020オリンピック】選手の皆さんお疲れさまでした。


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東京2020オリンピック終わりましたね。

国立競技場の設計やり直しに始まり、オリンピックロゴのデザイン盗用騒ぎ、1年の開催延期、森喜朗大会会長直前の辞任など、これほど難題があったオリンピックもここ近年ではなかったと思います。

日本選手の大活躍は世界で報道されました。

オリンピックが開催されて本当に良かったと思います。

そして、オーストラリア選手も今回のオリンピックでは大活躍しました。今回のブログではオーストラリア側から見た今回の東京2020オリンピックを超簡単にレビューします。

簡単に自己紹介させてください。

ハンドルネーム「ノーベル君」と申します。私は日本がバブル経済と呼ばれた1990年代前半、大手電機メーカーに新卒で入社しました。

会社への愛が100%のジャパニーズ・ サラリーマンでしたが、30代後半に日本社会とサラリーマン人生で直面する不自由で画一的な価値観の押し付けに毎日ストレス満タン。

自分の人生を変えようと、海外移住を決意しました。47歳でオーストラリア移住ビザを取得して、シドニーに家族3人で移住しました。仕事はオーストラリア現地企業でマーケティング担当をやっています。

私は、多くの日本人サラリーマンが目指す「出世」は叶いませんでしたが、海外移住して毎日ストレス・フリーをモットー生活しています。

【オーストラリアから見た東京2020オリンピック】選手の皆さんお疲れさまでした。

記事目次
1.オーストラリア過去最高に迫るメダル獲得
2.オーストラリアの主要都市ロックダウンによってオリンピック視聴者増加
3.2032年夏季オリンピックはブリスベンに決定
4.アスリートに関わる残念な報道
5.まとめ

1.オーストラリア過去最高に迫るメダル獲得

オーストラリアは今回の東京オリンピックで金17個を含むメダル合計46個を獲得。金メダルならびにメダル数獲得ランキングで共に6位となりました。前回5年前のリオ五輪では金が8個、総メダルが29個でしたので、大躍進です。今回の数字は2000年代のシドニー、アテネ、北京大会に匹敵する数字です。夏季オリンピックでオーストラリアが復活したといってもいいと思います。

水泳大国オーストラリアと呼ばれて久しいですが、今回のオリンピックも水泳で20個のメダルを取りました。

その他カヌー、セーリング、ボート、ビーチバレー等、水に関わる競技でメダルを多く獲得し、オーストラリアのビーチ文化がそのままオリンピックの活躍につながっている感があります。その他には馬術やホッケー、自転車ロードレースなど日本にはあまりなじみのない競技、BMXやスケボーなどの新しい競技でもメダルを取りました。

今回のオーストラリア選手の活躍は、選手の才能と努力もさることながら、昨年のコロナによる社会的制約が少なかったオーストラリア国内の練習環境や多くの国が日本での事前合宿を断念する中、オーストラリアと日本の時差の少なさが選手のコンディション作りに有利に働いたとの意見もあるようです。

2.オーストラリア主要都市のロックダウンによってオリンピック視聴者増加

日本でオリンピック直前まで繰り広げられていました「オリンピックやる、やらない」論争はオーストラリアには伝わっておらず、オーストラリア選手への国民の期待は大きくTVで連日大きく報道されていました。

オーストラリア出発前の映像☟

東京オリンピックの開催期間は偶然ですがオーストラリアの主要都市でコロナ感染拡大によるロックダウンと重なり、多くのオーストラリア国民がTVの前でオリンピックを観戦しました。

日本とオーストラリアは時差が少なくTV視聴がしやすかったこともありましたし、ロックダウン中は認められた目的以外の不要不急の外出には罰金が科せられ、仕事による外出も制限され、学校も在宅学習となったため、本当に多くの人が平日の昼間からオリンピックにかじりつきました。
チャネル・セブンによると今回もオリンピック視聴者は延べ約2,000万人で、前回リオオリンピックと比べると1日の平均オリンピック視聴者数は77%も増加したそうです。

オーストラリアの総人口は約2,500万人ですから関心の高さがわかります。

背景がなぜか新宿駅前のTV解説
背景がなぜか歌舞伎町のTV解説

オーストラリアは既にTV地上波とインターネット放送が融合され、スマホのアプリからTV番組を視聴できます。

それにも増して今回はインターネットによるオリンピック放送がかなり充実していました。インターネット経由の視聴は全体のうち40%でした。

オーストラリア国内の東京2020オリンピックの放映権はチャンネル・セブン(Seven Network)というキー局が独占で獲得し放送を行いました。

チャンネル・セブンはTVとインターネットででオーストラリア選手が活躍する競技をメイン放送するだけではなく、ネットから多くの競技をサブチャンネル化して複数配信しました。パソコンでサブチャンネルを複数開けば、競技の同時視聴も簡単でした。

多くのサブチャンネルの放送はオリンピック国際標準映像を使っていましたが、競技を複数リアルタイムで鑑賞できたことはメチャクチャ画期的なことでした。

地上波とインターネット放送を合計すると過去最高の視聴率だったと思います。

以下はチャンネル・セブンのWebサイトのトップ画面です。メインの放送の下にサブチャンネルが配置されています。☟

オーストラリアのTV局は積極的にインターネット経由の放送を行っていて、大変視聴者視点だと感じます。

ただし、インターネットとは言え、日本からは国別制限がかかっており、オーストラリアのTVはインターネット視聴できません。

しかし、VPNを使ってインターネット接続先をオーストラリアに選択すれば、日本からだってオーストラリアのTVが視聴できるんですよ。オーストラリアのラグビー観戦や英語の学習に利用できると思います。

日本からオーストラリアのTVを視聴できるVPNはSurfsharkというプロバーダーです。低価格だし、契約後1か月間は契約解除できるので安心です。

Surfshark公式ページ

過去の記事『【解説】日本から海外のテレビ番組/TVニュースを視聴する方法』でもSurfsharkを解説していて参考になると思います・

3.2032年夏季オリンピックはブリスベンに決定

東京2020オリンピックの開催日に2032年の夏季大会開催地としてオーストラリアのブリスベンが決定されました。

オーストラリアではメルボルン、シドニーに続く3都市目のオリンピック開催です。

これは素晴らしい決定ですね。

オリンピック夏季大会はオーストラリアで言えば冬です。ブリスベンは温暖で6-8月の平均気温は11〜21°Cです。アスリートにとって最高の気候です。

そして競技会場の84%が既存の施設及び仮設で開催されることがとなることがオリンピック組織委員に大きく評価されたのが決め手でした。

実は2018年に英連邦(Commonwealth of Nations)のスポーツ大会であるコモンウェルスゲームズというのをブリスベンのあるクイーンズランド州で開催しており、その際ブリスベンの各種既存施設も利用され、その施設の充実度やスムーズな運営、また気候の良さなどからオリンピック開催地としての高い評価を得たようです。

IOC公式サイト

4.アスリートに関わる残念な報道

日本でも報道されましたが、オリンピック競技を終えたオーストラリア選手が帰国便のJAL機内で10時間のフライト中に、泥酔、嘔吐、客室乗務員の指示に従わないばかりか、制止を無視して勝手に酒を持ち出すなど迷惑行為が発覚しました。騒ぎを起こしたのはラグビーとサッカーの選手と言われています。

オーストラリア選手団長は「この件には強い怒りを覚える。なぜならオーストラリアを代表する有力で誇り高きチームの名声に、少数の人間が傷をつけているからだ」と怒りを示しています。

オーストラリア選手は帰国後全員14日間の施設隔離になるため、オーストラリアオリンピック委員会による調査とラグビーとサッカー協会から独自の制裁があるかもしれないと言われています。

「家に帰るまでが遠足」ということをわきまえていないオーストラリア選手の大変残念なニュースでした。

まとめ

1.今回の東京2020オリンピックでオーストラリアは合計46個のメダルを獲得し、2000年代に匹敵するスポーツ大国「復活」を成し遂げる。
2.お家芸の水泳に加え、カヌー、ビーチバレー、スケートボードなどさまざまな競技でオーストラリア選手は活躍。
3.オーストラリアでは国内のロックダウンもあいまってオリンピック視聴者が急増。チャンネル・セブンはインターネットでオリンピック映像を配信し、各競技別のマルチチャンネル化を行い、複数競技の同時視聴が実現
4. 2032年の夏季オリンピックはブリスベンに決定。温暖な気候と既存施設の再利用により開催費用抑制と環境負荷低減が決定の決め手となる。
5.一部の帰国選手による蛮行により、オーストラリア選手全体への名声が傷つく。

東京2020オリンピック、毎日ワクワクしたあっという間の2週間でした。この続きは3年後のパリ大会へ続きますね。
選手のと関係者の皆さんお疲れさまでした!

あわせて読みたい記事:【海外移住先】何処にしますか?【オーストラリア ブリスベン】

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いかがでしたか?

今回の記事が皆さんの海外移住の参考に少しでもなれば嬉しいです。

これからも役立つ情報を紹介していきます。

ではまた。