【最新情報】コロナ禍でもオーストラリアに入国できる「優先移民技術職業リスト」44職種とは?


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2020年3月以降オーストラリアはコロナ感染防止のため外国人、移民の入国を禁止しています。

オーストラリアに移住を考えている方にとってはいつになったら入国ができるのか、毎日ヤキモキする日々が続いていると思います。

オーストラリア政府は2021年6月に今後特別に優先して受け入れる移民の職種を「優先移民技術職業リスト」として発表しました。

今回のブログではこの職種リスト発表の背景とオーストラリア移住のための具体的な対応策を解説します。どうぞ最後まで読んでください。

簡単に自己紹介させてください。

ハンドルネーム「ノーベル君」と申します。私は日本がバブル経済と呼ばれた1990年代前半、大手電機メーカーに新卒で入社しました。

会社への愛が100%のジャパニーズ・ サラリーマンでしたが、30代後半に日本社会とサラリーマン人生で直面する不自由で画一的な価値観の押し付けに毎日ストレス満タン。

自分の人生を変えようと、海外移住を決意しました。47歳でオーストラリア移住ビザを取得して、シドニーに家族3人で移住しました。仕事はオーストラリア現地企業でマーケティング担当をやっています。

私は、多くの日本人サラリーマンが目指す「出世」は叶いませんでしたが、海外移住して毎日ストレス・フリーをモットー生活しています。

今回の情報は2021年8月23日時点の情報です。状況は今後変更になる可能性があることを承知ください。

【最新情報】コロナ禍でもオーストラリアに入国できる「優先移民技術職業リスト」44職種とは?

記事目次
1.オーストラリアは移民と共に発展していく国
2.オーストラリアが優先して海外からの受け入れを決めた44職種とは
3.どうやってこのチャンスをものにし、ビザと入国許可を取得するか
 3-1.申請するビザの種類
 3-2.あなたを採用しビザをスポンサーしてくれる企業を見つける
 3-3.Linked Inは必須
 3-4.英語力を証明する必要あり
 3-5.ビザ審査にかかる期間とTravel Exemption
4.まとめ

1.オーストラリアは移民と共に発展していく国

前述しましたが、2020年3月以降オーストラリアはコロナ感染防止のため、観光、教育、就労の広い範囲で外国人の入国を禁止しています。

この厳しい入国制限は当面継続される予定で、ワクチン接種率、新規感染者数、重症者数などが良い方向に向かえば2022年の中頃には国境が解放されると言われています。

ただ、だれも先のことはわかりませんね。

このコロナ禍においてオーストラリアで社会問題化している一つが国内労働力不足です。

オーストラリアは常に移民が労働力を補い、社会が回っています。移民が補う労働力とは畑で野菜や果物を収穫する作業から運転手、飲食業、医療・バイオ、技術・IT、教育など広範囲です。

ご存じの通りオーストラリアは元々移民で発展してきた「移民の国」です。現在もそのスタイルは変わらず、高度な教育と就業機会、豊かなライフスタイルを求めて世界中から移民を集め、労働人口を増やします。働く移民たちが家族を作り、永住権や市民権取得など生活の根をオーストラリアで広げることで人口増加ペースも上がりました。

移民政策とは短期的に必要なスキルを補うのみならず、今後ニーズが高くなる分野の人材も含まれ、総合的に人口動態をマネージメントする長期的な国家プランです。

現在、新規ビザ承認審査は中断されており、新しい移民は入国できません。逆にビザ期限満了や家族の事情でオーストラリアを離れる移民が増えました。コロナにより事態が急変し、過去経験したことが無い移民の減少が起きています。

政府の予想では2021年度(2021年7月~2022年6月)は移民の入国数から出国数を引いた純流入数がマイナス10万人にのぼるそうです。

地方の農業地帯では作業員が足らず、大量の野菜、果物が収穫できず放置、廃棄されています。経済対策で土木、建設などに多額の予算が付き、プロジェクトが始まっていますが、労働者が足りないという深刻な状況です。

2.オーストラリアが優先して海外からの受け入れを決めた44職種とは

コロナ感染対策強化を継続しつつ、国内の労働者不足解消へオーストラリア政府は移民の入国を再開します。

しかし、移民の数を追うのではなく、短期で必要な優先する44の職種に限定して受け入れます。

その職種リストはPriority Migration Skilled Occupation List(PMSOL)「優先移民技術職業リスト」と呼びます。

以下がその44職種で、優先してビザの審査が行われます。

  1. Chief Executive or Managing Director 最高経営責任者またはマネージングディレクター
  2. Construction Project Manager 建設プロジェクトマネージャー
  3. Accountant (General) 一般会計士
  4. Management Accountant 管理会計士
  5. Taxation Accountant 税理士
  6. External Auditor 外部監査人
  7. Internal Auditor 内部監査人
  8. Surveyor 測量士
  9. Cartographer 地図製作者、地形専門家
  10. Other Spatial Scientist その他空間科学者
  11. Civil Engineer 土木技師
  12. Geotechnical Engineer 地盤工学エンジニア
  13. Structural Engineer 構造エンジニア
  14. Transport Engineer 輸送エンジニア
  15. Electrical Engineer 電気技師
  16. Mechanical Engineer 機械エンジニア
  17. Mining Engineer (excluding Petroleum) 鉱山技師(石油を除く)
  18. Petroleum Engineer 石油エンジニア
  19. Medical Laboratory Scientist 臨床検査科学者
  20. Veterinarian 獣医
  21. Hospital Pharmacist 病院薬剤師
  22. Industrial Pharmacist 産業薬剤師 
  23. Retail Pharmacist 小売薬剤師
  24. Orthotist or Prosthetist 装具士または義肢装具士
  25. General Practitioner 一般開業医
  26. Resident Medical Officer 常駐医療責任者
  27. Psychiatrist 精神科医
  28. Medical Practitioners nec その他ドクター
  29. Midwife 助産師
  30. Registered Nurse (Aged Care) 高齢者介護士
  31. Registered Nurse (Critical Care and Emergency) 救命救急看護師
  32. Registered Nurse (Medical) 医療看護師
  33. Registered Nurse (Mental Health) メンタルヘルス看護師
  34. Registered Nurse (Perioperative) 周術期看護師
  35. Registered Nurses nec その他看護師
  36. Multimedia Specialist マルチメディアスペシャリスト
  37. Analyst Programmer アナリストプログラマー
  38. Developer Programmer 開発者プログラマー
  39. Software Engineer ソフトウェアエンジニア
  40. Software and Applications Programmers nec その他ソフトウェアおよびアプリケーションプログラマー
  41. ICT Security Specialist ICTセキュリティスペシャリスト
  42. Social Worker ソーシャルワーカー 
  43. Maintenance Planner メンテナンスプランナー
  44. Chef シェフ・料理人

Priority Migration Skilled Occupation List(PMSOL)「優先移民技術職業リスト」について政府移民局のWebサイトはこちら

さて、みなさんはこの職種に該当しますか?

3.どうやってこのチャンスをものにし、ビザ&入国許可を取得するか

3-1.申請するビザの種類

優先移民技術職業リスト44の職種に対応するビザはTemporary Skill Shortage (TSS) visa (subclass 482)です。
細かく言うと他にも対応ビザはありますが、おおむねTemporary Skill Shortage (TSS) visa (subclass 482)と考えてください。

大事な注意点
このTSSビザにはShort-TermとMedium‐Termの2種類があります。Shortは2年有効で1回の延長が可能です。Mediumは4年の有効期間で延長に制限はありません。特に大事なことはShortでは後の永住権申請ができないことです。

あなたが永住権を希望するなら、必ずMedium-Termが必要です。

Temporary Skill Shortage (TSS) visa (subclass 482)について政府サイトはこちら

上記サイト内に職業リストが書かれていますが、コロナ前のリストです。前項で紹介した優先移民技術職業リストの44の職種と理解ください。

3-2.あなたを採用し、ビザをスポンサーしてくれる企業を見つける

Temporary Skill Shortage (TSS) visa (subclass 482)の申請ですが、あなたを採用し、ビザをスポンサーしてくれるオーストラリア国内の会社があることが条件になっています。

「ビザをスポンサーしてくれるオーストラリア国内の会社」とは現在オーストラリアで経済活動をしており、税金を納め、従業員を雇用し、法律違反を犯していないということが条件です。スポンサーとはあなたの身元引受人となり、オーストラリアでの正しい就労をオーストラリア政府に約束することです。もちろん日本が本社でオーストラリアに現地法人がある日系企業でもOKです。

あなたのビザ審査の以前にその会社がスポンサーできる資格があるかの審査があります。

このように国内にいるオーストラリア人を採用するよりも、ビザ申請手続きに時間とコストがかかります。

それでもあなたを海外から招きたい、働いてもらいたいという会社を見つけねばなりません。

就活する際に、あなたの持つスキルで何に貢献できるかアピールすることはもちろん重要ですが、合わせて、オーストラリア市民権または永住権を持っていないため、Temporary Skill Shortage (TSS) visa (subclass 482) Medium-Termをスポンサーして欲しいということを明確に伝えないといけません。

そしてメデタク採用が決まったら、具体的な手続きは会社の人事部もしくはビザエージェントから連絡が来ますので、それに従えばいいです。

3-3.Linked Inは必須

多くのオーストラリアの会社はLinkedInのリクルート機能を使って採用活動を行います。

他の方法で採用したとしても必ず個人のLinkedInページはチェックされます。

あなたのLinked Inサイトを充実させてください。

過去のLinked Inについての2つの記事は参考になりますのでぜひ読んでください。☟

【解説】海外転職の武器LinkedIn【充実したプロフィールを作成】

LinkedInでオーストラリア進出の日本企業に直接求人応募する方法

3-4.英語力を証明する必要あり

Temporary Skill Shortage (TSS) visa (subclass 482) Medium-Termの取得には職業経験、スキルと合わせて英語力を証明する必要があります。英語力の証明とはIELTS(アイエルツ)のスコアです。4科目(Writing, Listening, Reading, Speaking)の各項目それぞれ5.0以上必要です。

過去のIELTS対策についての記事【IELTS試験対策】コロナの今こそやるべき海外移住の備え②は参考になりますのでぜひ読んでください。

3-5.ビザ審査にかかる期間とTravel Exemption

ビザ審査にかかる期間

あなたのビザ申請の審査期間ですが、政府のサイトには4か月~8か月と書いてあります。

ただしこの期間はコロナ前の状況です。現在新規の就労ビザ承認審査は停止もしくは縮小されています。優先移民技術職業リスト44の職種については審査が再開されます。審査期間はこれまでとは変わってくると思います。

Travel Exemption(入国許可証)

コロナ特別ルールで現在、就労ビザの他に外国人はTravel Exemptionという入国許可証が必要になっています。「優先移民技術職業リスト」のある44職種については新規に就労ビザとTravel Exemptionが同時に発行されると考えられます。

44職種以外の職種は仮に(コロナ前に発行された)就業ビザを持っていても、オーストラリア外にいる場合はこのTravel Exemptionが許可されず、オーストラリアに入国できないということです。

4.まとめ

  • オーストラリアは移民の受け入れを前提とした社会システムになっており、コロナによる移民入国数の大幅な減少は国内で大きな労働不足問題となっている。
  • オーストラリア政府は移民受け入れ禁止の政策を緩め、2021年6月に優先して移民を受け入れる44職種リストを発表した。
  • 44の職種で入国するための必要なビザはTemporary Skill Shortage (TSS) visa (subclass 482) Medium-Term。同ビザのShort-Termは永住権への申請につながらないため注意が必要。
  • ビザ取得にはビザをスポンサーしてくれるオーストラリア企業に採用してもらうことが条件。英語力(IELTS)向上、Linked In対応はMUST。

合わせて読みたい参考記事2つ

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いかがでしたか?

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