オーストラリア コロナウィルスの状況(2020年7月22日)


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世界を一変させたコロナウィルス/COVID 19。皆さんもかなりの影響を受けていることと思います。

よく日本の方からオーストラリアのコロナの感染状況とオーストラリアへの入国ができるか質問いただきます。オーストラリアに永住して皆さんの海外移住を支援している身として定期的に現地の情報をご紹介します。

感染状況と入国について結論から言うと2020年7月22日時点ではメルボルンのあるビクトリア州以外はコントロールできています。メルボルンでは7月以降感染者が急増し終息の目途が立っていません。

日本人のオーストラリアへの入国ですが、永住者と特例以外は認められていません。

簡単に自己紹介させてください。

ハンドルネーム「ノーベル君」と申します。私は日本がバブル経済と呼ばれた1990年代前半、大手電機メーカーに新卒で入社しました。

会社への愛が100%のジャパニーズ・ サラリーマンでしたが、30代後半に日本社会とサラリーマン人生で直面する不自由で画一的な価値観の押し付けに毎日ストレス満タン。

自分の人生を変えようと、海外移住を決意しました。47歳でオーストラリア移住ビザを取得して、シドニーに家族3人で移住しました。仕事はオーストラリア現地企業でマーケティング担当をやっています。

私は、多くの日本人サラリーマンが目指す「出世」は叶いませんでしたが、海外移住して毎日ストレス・フリーをモットー生活しています。

6月までのオーストラリアのコロナウィルス感染対策について(大まかに)説明

2020年2・3月

2月26日:オーストラリア政府はパンデミック緊急対応計画を発動

3月15日:握手をすることを禁止、社会的距離(ソーシャルディスタンス)1.5m、海外からの帰国者に14日間の隔離措置などガイドラインを発表。

3月上旬:各地のスーパーマーケットで買い占めが起きる。

↑シドニーで起きた買い物客同士のトイレットペーパー奪い合い大ゲンカ。日本のニュースでも放送される。

3月18日:オーストラリア政府は国外にいるオーストラリア国民に至急の帰国を呼びかけ。その直後、カンタス航空が90%、バージン・オーストラリア航空が100%の国際線減便を発表。

3月19日:オーストラリア国籍者、オーストラリア永住権者以外のすべての者のオーストラリア入国禁止を発表。

3月23日:レストランやカフェ、パブなどの飲食店、会員制クラブ、映画館、フィットネス・ジム、スポーツジム、礼拝施設などが全国で強制閉鎖。違反したお店、利用者共に高額の罰金。

3月24日:オーストラリア国籍者、オーストラリア永住権者が海外へ渡航することを「禁止」とすると発表。これにより外国人の入国とオーストラリア国民の出国が禁止となり国境が閉鎖となる。

3月31日時点のオーストラリアコロナ感染者数は累計4,557人。

2020年4月

4月5日:シドニー港で豪華客船ルビー・プリンセス号の乗客数人がコロナウィルス感染の疑いがあるまま、PCR検査をせず州保健当局が2,700人の船客の下船を許可。その後、国内各地で200人を超える元船客が発症し、数人が死亡する大失態が起きる。

4月18日:ゴールドコーストで、若者3人が社会規制を破り、建物の屋上で酒を飲んでいるのを警察のヘリコプターが発見、駆けつけた地上の警察官に検挙される。

この事件は夜に州警察がヘリコプターから暗視ゴーグルを使って発見し、地上にいる警察官と警察犬がビルを取り囲みました。ヘリコプターから拡声器で投降を呼びかけたそうです。ただ屋上で酒飲んでるだけですよ。テロリストを捕まえる軍事作戦みたい。。。罰金は一人10万円。痛っ!

この時期は警察の取り締まりはやり過ぎと批判されるほど厳しくなりました。

4月30日時点のオーストラリアコロナ累積感染者数は6,753人。

2020年5月


コロナ対策に奔走し国民から支持を集めるモリソン首相

5月、オーストラリア国内感染者は海外から帰国し隔離中の人からのみ感染が確認される。つまり市中感染なし。

州によって対応は異なるがロックダウンが緩和されレストランで10名まで着席しての食事が許可される。

各国からオーストラリアはコロナ対策で優等生と称賛される。

5月31日時点のオーストラリアコロナ累積感染者数は7,195人

2020年6月

6月1日:パブ、クラブ、喫茶店、レストランの利用制限がさらに緩和される。施設当たり50名まで利用が可能。

6月下旬:メルボルンで隔離違反を背景に感染者数が増加していく。

6月30日時点のオーストラリアコロナ累積感染者数は7,836人

2020年7月以降状況

7月7日:メルボルンで再び都市ロックダウンが宣言される。

7月8日:メルボルンとシドニーの州境が閉鎖となる。

7月10日:メルボルンで一日当たり288名の新規感染。

7月14日:コロナウィルス感染防止を目的に2週間の連邦議会(国会)の会期休会を発表

7月19日:メルボルンの一日当たり新規感染者は363名。7月23日以降メルボルンで外出時のマスクが義務付けられる。違反者は$200(15,000円)の罰金。

再ロックダウンとマスク義務化を決めた
アンドリュー ビクトリア州知事

7月22日時点のオーストラリアコロナ累積感染者数は12,428人

まとめ

ざーっと紹介しましたオーストラリアのコロナフィルス状況でしたがいかがですか。当初はスピード感のある国境閉鎖と社会的隔離措置でウィルス感染を抑えていましたが、6月下旬から一部地域で感染が増加しています。オーストラリアも他の国と同じで終息していません。

1.ロックダウンを緩和した途端にメルボルンで感染が急増してしまい、メルボルンとそのビクトリア州はまた振り出しに戻ってしまいました。他の州、都市でも感染が心配でみんなとってもピリピリしています。

3月末時点の累計感染者数は4,557人、7月21日時点で12,428人です。

私はシドニーに住んでいます。6月中頃には8月にはみんなオフィスに戻れるよな、なんて同僚と話していましたが、今は年内までに戻れるかなー、といった感じです。

2.外国人のオーストラリア入国ですが、一部のビジネスビザ保持者や留学生には入国が認められるといった話はニュースでありますが、日々感染状況が変わるためわかりません。

基本、オーストラリア政府は簡単には国境を開放しないようです。今年2020年は厳しいかなー。

このコロナ禍の間にじっくり海外移住の計画と準備に充ててみてください。

そして日々最新のオーストラリアの情報はオーストラリアのローカルTVニュースでチェックしましょう。
視聴方法は別記事の「【解説】日本から海外のテレビ番組/TVニュースを視聴する方法」にまとめていますのでぜひそちらも読んでください。

ではまた

番外編情報

6月3日、オーストラリア政府の財務大臣は2020年3月四半期(1~3月)のGDPが昨年同時期より縮小しており、過去29年間で初めての不況に入ることは確実と語りました。オーストラリアは29年間連続で好景気だったんですね。すごい!

いかがでしたか?

今回の記事が皆さんの海外移住の参考に少しでもなれば嬉しいです。

これからも役立つ情報を紹介していきます。

ではまた。

※ぜひ本記事を皆さんのSNSでシェア、拡散いただき、たくさんの方に読んでもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。